3年間一度も登校せず
本日で2月も終わりです。
中学3年の次男は、来月に卒業を迎えます。
しかし、小学4年から不登校の次男は、中学校には1回も登校していません。
スクールカウンセリングなども行かない(行きたがらない)ので、中学校の場所も知りません…。
でも、「卒業扱いになる」のですよね。
なんか、親としては複雑な気持ちが混ざっています。
小学生の時には「今日は行かない、でも明日は行く」などと言いながら、翌日やはり行かずに学校に欠席電話をする。という状況が続いた時期に比べれば今はとても平穏で、次男本人の気持ちも、親の気持ちもだいぶ落ち着いています。
「現行の学校システムでは不登校の次男の対応は無理だろうから放っておいてくれるのが一番ありがたい」という気持ちなので、学校に何かを期待する気持ちは何も無いですし、学校を恨む気持ちも今はまったくありません。
小学生で不登校になって数か月の頃に、小学校のスクールカウンセラーから言われたことはひどかったですが(過去記事「スクールカウンセラー」)、この6年間で変わっていると感じています(実際には話をしていないので正確にはわかりませんが)し。
現行の義務教育
ただ・・・
「日本の義務教育はこれで良いの?」
と強く疑問に思います。
「義務教育を修了したことにされる」事に対して。
こども家庭庁が2023年4月に発足し、発足前に「こども庁」という名称にするかどうかで少し揉めました(政治家だけでなく、一般からの意見も多かった様でした)が、私は「名称よりも、中身をきちんと考えて、迅速に実行してほしい」と思った記憶があります。
そして現在、こども家庭庁と文科省の役割分担&協力は上手くできているのか? などの疑問も残りますし、何よりも「どちらの省庁も機能しているのか?(=機能していないと感じる)」事ばかりです。
「だれ一人取り残さない」と言い、やっていることは「出席しなくても卒業させてあげる」だけ。これが、“取り残していない”と言えるのか?
「給食費無償化」の話を耳にしますが、これも不登校の子(とその家庭)にとっては関係無い話であり、これに関しても複雑な気持ちになります。
政治家の選挙対策としては、より多くの有権者に響くアピールが有効なので、より大きい母集団をターゲットにすることは、目先の選挙対策としては王道なのかもしれません。
しかし、マイナーとされてきた不登校の家庭も毎年増えていますし、ただの「選挙対策バラマキ」に対して厳しい目を向ける有権者も増えていると実感します。
まあ、選挙対策としては、少子化が進んでいる中で「子供の待遇改善」をアピールするより、高齢者優遇政策をしたほうが票にはつながりますので、子供に関する政策自体が少ないのですが。
日本の将来
本日は、不登校の息子の卒業を控えて、日本の義務教育について感じたことを書いてみました。
「10年後の日本の子供の状況は、今よりも良くなっていてほしい」との願望を持ちながらも、「無理かなあ・・」という思う部分も多かったり。
私自身も不登校の親の経験を何か少しずつ世の中に還元していきたいと思いながら、次男の卒業の心の準備をします。