受験シーズン
通信制高校の長男は、大学入試を総合型選抜で受験しましたが<過去記事「大学入試(総合型)を受け終えた」>、12月に入ると「学校推薦型選抜(一般公募と指定校)」の合格発表も始まります。(文科省が「12月以降」と規定し、フライング発表は禁止されています。)
その後は、一般入試へとなっていくので、だんだんと「受験の時期」という雰囲気が日本に漂い始めます。
日本で最も大きな受験イベントは大学入試共通テストで、1月中旬に実施され、約50万人が受験します(令和6年は491,914人だった様です)。
受験生は一所懸命に勉強をしていると思いますが、この「点数競争の弊害」について気付いたことがあるので、本日はそのことについて書いてみたいと思います。
学歴重視教育のデメリット
子供にとっての一番の弊害は、
勝ち組・負け組の間違ったラベリングを子供たちが植え付けられる。
だと思います。
これは、「勝った(と思っている)子も、負けた(と思っている)子も共に」です。
勝った(と思っている)子は、その後社会に出た時に、自分より学歴の低い人を負け組と思う意識が作られていて、職場でもそのようにランク付けしてしまう人もいるでしょう。(学歴で出世の可否を決めている会社にも問題はありますが)
一方、負けた(と思っている)子は、自分に自信が持てずになかなか積極的になりにくいマインドになります。
「試験の結果を気にせずに、仕事に打ち込める子もいる」と反論されそうですが、そのようなお子さんたちは過度な偏差値競争をしなかった(課されなかった)子たちだと思います(もちろん、程度は様々ですが)。
大人(親・教師・塾講師)が、子供たちに「テストで高得点を取れるよう鼓舞する」「高得点を取った時には褒め称える」という事をし、さらに高得点を取るように促しがちですが、これはどうなのでしょうかね?
ホドホドに褒める
高得点を取る事は良い事ですので、褒める事は悪くないですし、頑張った子供も親のリアクションが全く無いと何事に対してもやる気は失せるでしょう。
ですので、「過度に褒め称えるのでなく、ホドホドに褒める」のが適切な気がしています。
「複数ある頑張りどころの一つ」というくらいの認識で大人が考えていれば、子供達も適度に頑張れて、大人になってからの勘違いもしないでしょう。
私の職場にも、まだ卒業して3~4年ほどしか経ていない職員が転職してきましたが、学歴・職種で同僚を見下していました(経験20年・30年のベテランを)。
彼(経験値3-4年の)を見て「偏差値競争を強いられてきたのだろうな」と強く思ったものです。
全員が全員そのような思考になるわけでは無いでしょうが、過度に競争意識を課すとそのような思考は生まれやすいと思われます。
偏差値競争はホドホドが良いでしょう。