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親の成功体験を子供に押し付けてたかも②

その他

(前回記事「親の成功体験を子供に押し付けてたかも①」の続き)

高校3年生になる

3年生になると、まず顧問の教師が代わりました。

正確に言いますと、2年生まで時の顧問の教師に加え、新たに赴任した教師も顧問になり「顧問二人体制」になった形です。

しかし、新しく赴任した教師が主顧問で、2年生までの顧問が副顧問という感じになり、練習方法やメンバー選びは新しい顧問が決めるようになりました。

すると、私は徐々に試合への出場機会が増えていき、5月にはついに先発(スターティング)メンバーに選ばれるようになりました!

私の何を評価してもらえたのかわかりませんが、途中出場の練習試合で得点やアシストを決める事ができたことが大きかったとは思います。

これは地道にやっていた自主練習の成果と、いくつかの運でした。

新1年生にスーパールーキーがいなかったことも、(私個人には)幸運でした。(私より少し上手な1年生はいたと思いますが、圧倒的な年功序列を壊せるほどの実力差が無いと1年生が入学後すぐにレギュラーになる事は難しかったので)

引退となった最後の試合

そして、迎えた6月の高校総体(インターハイ)の予選。

私たち3年生にとっては、最後の大会です。

冬にも選手権大会がありますが(冬の大会のほうが高校サッカー界ではメジャーです)、私たちの高校は特にスポーツ強豪校でもなかったので、ほとんどの部活で夏の高校総体が終わったら3年生は引退する風習でした。

高校総体予選の初戦に、先発で出場しました💪

しかし、残念ながら負けました😥。初戦敗退です…

でも、私にとってこの試合は高校3年間のうちで、一番の思い出になった出来事であります。

自分はたいして活躍できませんでしたが、「先発メンバーとして出場し、終了のホイッスルをグラウンドで聞くことができた」ことは、本当に幸せだったと年を重ねるにつれて、強く思ってきます。

考え・好みは人それぞれ違う

そんな経験をした私ですので「努力すれば自分の能力が向上する。そして、向上すれば活躍の場が与えられ、一生の思い出になる」と、数年前まで思っていました。

ですので、息子たちに対しても「努力しろ。そうすれば自分に返ってくるから」と思っていました。

ですが、今は「そんなに周りと競争する必要は必ずしも無いから、自分の好きな事を好きなペースでやりな」と思っています。

つまりは「私と、私の息子は違う人間」という事に気付きました。

私は、負けず嫌いで周囲と競争(して、勝つこと)が好きだったけれど、周囲との競争や協調が苦手な人がいることがわかりました(息子たちの不登校を通じて)。

ですので”学生は部活を頑張れ!”とは、今は思いません。(以前は思っていました🙇‍♂️)

部活をやりたい人はやり、家が好きな人は家で楽しめば良いと、今は思っています。

「人の多様性、人生の多様性」をやっと理解できた感じでしょうか(まだまだ理解の足りない部分がありますが)。

”成功体験”は勘違いだった

このようにして、「自分の成功体験(と思っていたこと)が、単に自分にとっての良い思い出だっただけ」なことが分かり、勘違いしていた自分をちょっと恥ずかしく思うと同時に、”これが分かって、自分も少し成長できたかな”とも思ったりしました。

「息子の人生は息子のもの」

そして、「私の人生は私のもの」です😊

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