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通信制”中学”を文科省(国)は認可していない②

その他

前回の投稿で、通信制の”中学”は国から正式な学校と認められていない(学校教育法で)ため、通信制中学として有名なN中等部で学んでいても、「通学制」の近所の中学校に所属し続けなければならない事を書きました。

学校教育法の改正が必要

そのため、通信制”中学”を国が正式な中学校と認めるためには、この学校教育法を改正しなければなりません。

この学校教育法は、戦後の昭和22年に制定された古いものなので、その後も何度か改正されていますし、近々「不登校児童生徒が欠席中に行った学習の成果を成績に反映する」ための改正を行うようで、そのためのパブリックコメントを文科省が先週の8月15日まで募集していました。(しかし、私はこの「学習の成果を学校の成績に反映させる案」は、あまり効果的ではなく、いくつかの問題が発生すると思っています。それについては後日、投稿したいと思います)

文科省は改正を拒否した

ですから、通信制”中学”に関しても、通信制を認める方針に改正すれば良いと思うのですが、平成23年に文科省からこれを認めない意向が示されたようです。

義務教育段階においては、児童生徒の発達段階に照らし、一定の教育目標のもとに意図的に計画された教育活動を通じて、児童生徒と教師、あるいは児童生徒同士の人間的なかかわりを深め、児童生徒の社会性や豊かな人間性をはぐくむことが極めて重要です。

 通信制中学の入学要件を撤廃することで、学齢生徒も含め、幅広く通信制中学校に受け入れることを認めることになるので、不適切です。 

文部科学省 構造改革特区第19次 再検討要請回答 より

ここで書かれている”入学要件を撤廃”とは、前回記事で述べた学校教育法の”尋常小学校卒業者及び国民学校初等科修了者に対して、通信による教育を行うことができる”の部分を指していると思われます。

つまり、通信制中学に入学できるのは「尋常小学校卒業者及び国民学校初等科修了者のみ(謂わば『旧』小学校の卒業者のみ)で、現代の小学校卒業生には認めません」と回答しています。

なんかこれを読むと、「それができたら素晴らしいけど、もはや無理ゲーでしょ」や「子供達(とその家庭)の実情わかっていないでしょ」と思いますが、これも10年以上前の文科省のコメントですので、それに固執せずに令和の新たな改正を早くしてほしいですね。

現在の中学校を潰そうとか、変えようではなく、「別の中学校を作る許可をしてください」という事なのに、「多様性」を謳いながらも学びの多様性を国が拒否するのはおかしいですよね。

時代の流れに沿った多様な教育が必要

近年、通信制高校が認められてきています(親や大学から)ので、将来的には「通信制”中学”も親・高校からの要望が増え、文科省も改正する」という流れになると思いますが、それが1年後か、50年後かで、取り残される子供たちの数もだいぶ違います。

文科省や教育界の偉い方々は、是非とも古い考えを柔軟に変えていただくか、あるいは早めに後進に道を譲っていただきたいと思います。

現在中学3年生の次男は、現代の日本の教育制度にはじかれて不登校のまま義務教育を終えることは残念ですが、増え続ける不登校児童・生徒に対して有効かつ迅速な改革を行い、次男のような子をできるだけ早く減らしてほしいと思います🙏

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