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学びの多様化学校(不登校特例校)が通信制中学校誕生につながる?

その他

前回の投稿で、夜間中学が現役の中学生を受け入れるようになったことを書きました(過去記事「夜間中学へ現役の中学生も行けるようになった」)。

その際に「学びの多様化学校(以前は不登校特例校と呼ばれていた)」について少し述べましたが、最近は不登校の児童・生徒の教育の場として、夜間中学と、学びの多様化学校を増やす動きがあるようです。

現在、国(文科省)は、学びの多様化学校と夜間中学について「全ての都道府県・政令都市に1校以上設置」を推進しており、学びの多様化学校と夜間中学を併設する学校もあります。

遠い子は通えない

ですが、「都道府県に1校設置されても、その学校が遠い子供達(通学できない)は、かなり存在する」という問題があります。

「同じ都道府県にあっても、電車で片道4時間かかる」という状況では、疲れ切っている不登校の生徒が通学するのは、かなり困難です。

ただ、文科省HPの<学びの多様化学校(いわゆる不登校特例校)の設置に向けて【手引き】>では、すでに児童生徒を受け入れている学びの多様化学校の内容紹介として「登校できない児童生徒へ、ICTの活用・・・」と記載されており、オンラインの授業がされている学校もあるようです。

オンライン授業の頻度にもよりますが、オンラインが可能であれば通学距離の問題は解決しやすくなります。

通信制中学の認可につながる?

と、ここまで調べて気付いたのは、

正式な一条校としての通信制中学の実現には、学びの多様化学校(あるいは夜間中学)でのオンライン授業が大きなきっかけになるのでは?

という事です。

通信制高校で有名なN高にも中等部があり、そのN中等部ではオンライン授業を実施していますが、文科省が認可していない学校(一条校ではない)なので、地元の通常学校に籍を置きながらN中等部のオンライン授業を受けなければなりません。

しかし、学びの多様化学校は文科省が認可している一条校ですので、通常学校に在籍する必要はありません(恐らく、通常学校から「転校」という形になるのだと思います)。

ですので、すべての授業とはいかないまでも、「学びの多様化学校でのオンライン授業を拡大することが通信制中学の公認につながる」気がしてきました。

遠い事がポジティブかも

しかし、「多くの自治体はあまり学びの多様化学校の開設に積極的ではない」という話も耳にします。

これは先ほども書きましたが「遠方の生徒は通えないため、児童生徒が集まらない(都会でなければ)」ことが想定されることが要因として大きいようです。

そうですよね。「地方で1校開校してみたら、生徒が2~3人しか入学しなかった」なんてことは充分起こりそうです。

でも、だからこそ「オンライン(=通信制)」だと思います!

オンラインであれば、移動距離の概念はなくなりますし、対面が苦手な子供達にとっても「オンラインならば大丈夫」な場合は結構あるはず。

なかなか通信制中学を認可しない文科省(過去記事「通信制”中学”を文科省は認可していない①」)の考えを崩していくために、「学びの多様化学校でのオンライン授業」が大きな中継ぎの役目をしてくれるかもしれません。

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