コロナ禍で露呈した日本のデジタル化の遅れ
コロナ禍で全国の学校休校により、学校職員の工夫・努力によりオンライン授業が一時的に行われましたが、実施されなかった学校もありました。
これは学校の設備や、職員への負担を考慮し、対応が分かれたようです。
当時小学5年生だった次男の学校では、学校のICT準備が不充分でオンライン授業はやらない(できない?)と、決定されました。
それでも、ICTに詳しい保護者の協力を得て、ホームルームだけオンラインで実施しても良いという事になりました(過去記事「新型コロナウィルス発生による子供達への影響」)。
様々な考えの親がいる学校
オンラインの授業をやらない理由を「学校のICT準備不足」と当初聞いていましたが、どうやら一部保護者による反対意見もあったようです。
反対の理由は「うちにはネット環境が無いから」とのことでした。
この時すでに次男は不登校になって1年ほど経ていましたが、数回行われたオンラインのホームルームには参加したので、私は「オンライン授業ならば、次男は出席を続けられるかもしれない」と思っていたのですが、その思いは砕かれた形となりました。
様々な子供がいて、色々な考えの親がいる中で、一律の枠に当てはめる義務教育の限界を認識する出来事でした。
学校以外の組織によるオンライン授業!
そんな中、最近は「学校ではなく、教育委員会が運営する」オンライン授業が、不登校の子を対象に行われて、良さそうな結果も出てきているようです。
学校による一時的なオンライン授業ではなく、教育委員会による不登校の児童・生徒に対するオンライン授業としては、2022年に熊本市教育委員会が開始したのが初めてだったと思います(私の知る限り)。
その記事を見たときに「熊本市教育委員会すばらしいな~。それに比べて、うちの市教育委員会は・・」と感じた記憶があります。
2年経た現在も、運用が継続されている様です(熊本市ホームページ)。
きっと、運用しながら問題点を改善しているのでしょうね。
チャンスを頂ければ、是非とも見学をしてみたいものです(オンラインで)。
また、今年になって市町村ばかりでなく「都道府県」の教育委員会による不登校の子のためのオンライン授業も実施されている様ですので、次週はそのあたりの事ついて書きたいと思います(自治体の教育委員会が実施するオンライン授業が良さそう②)。