「日本では、間違い・失敗が許されない」と言われたりしますが、その傾向があると私も思います。
子供が失敗を許されない
そして、「『日本の失敗を許さない文化』は、子供時代に身につけてしまう」と思います。
それは、学校でもそうですし、スポーツクラブでも。
学校の授業では「この問題わかる人~?」と先生が質問し、生徒が手を挙げて「○○と思います」と答えます。
もし間違っていたら一斉に「違う~」などと言われたりすることは今は少なくなっているのでしょうか?
少年サッカーの指導でも
私の好きなサッカーでも、少年チームでの試合中にシュートをしてゴールできなかった時に、コーチから(場合によっては別の保護者から)「なんで、パスしないんだ!」と怒られたりします。
せっかく果敢にシュートを蹴ったにもかかわらず、そのチャレンジを褒められることなく、失敗した(=ゴールできなかった)事を責められてしまう。
これでは、次回チャレンジする気が無くなるのも当然です。
少しサッカーのマニアックな話になりますが、日本は以前から「決定力不足」と言われています。
この決定力とは「ゴールする(=ゴールを決める)」力の事を意味します。
ですので決定力不足とは、「シュートをしてもなかなかゴールが決められない」という事です。
私は、この原因は少年サッカーで「難しいシュートよりも、安全なパス」を促していることが大きいと思っています。
シュートを外すと大人が怒るから、怒られない無難なパスをする。
一方、海外の攻撃的な選手(フォワード)は、「いかにして多くのゴールを奪うか」を考えています。
「9回失敗しても1回成功(ゴール)すれば、俺は成功者」というメンタルです。
(今夜はW杯の決勝戦があり、難しいシュートに挑戦するチャレンジャーを応援したいと思います!)
日本の会社でも
失敗すると出世できなくなるから、難しい事は試さない。
このような職員は日本の会社には多いようです。
それは本人が悪いのか?会社が悪いのか?は、個々で多少違うかもしれませんが、基本的には「会社の」長年の慣習が大きい要因だと思います。
その結果、世界から置いてけぼりになった有名企業も多いのが現在の日本です。
そんな中でも、失敗を恐れずに挑戦する新しいベンチャー企業などが少しずつ生まれている事は、喜ばしい事ではあります。
そして、会社であれば、その様な消極的な職場とわかれば転職することも可能なので、大人になってからの事はまだ対応策はありそうです。
子供時代の挑戦が大切
しかし、子供の頃に植え付けられた思考は、なかなか変えることが難しいです。
ですので、失敗を叱るのではなく挑戦を褒めてあげる大人の存在は大事です。
と言っても、元々の子供の性格も関係します。
私は幼少期の息子たちに色々と挑戦してほしいと思い、「失敗してもむしろ褒める」ようにして、かなりおだてながら挑戦を促してきました。
が、引っ込み思案の息子たちにはあまり良い影響を与えることはできなかったようです(過去記事「長男の習い事」)。
全ての子にうまくいくわけではありませんが、少なくとも「子供の失敗を非難しない」ように周囲の大人がしていけば、より挑戦できる人間が増えるとは思います。